非人情

文学

【全13章総括】『草枕』と漢文学――「非人情」を構築する引用の体系

夏目漱石『草枕』全13章(全17回連載)を徹底解説。陶淵明、王維、屈原などの漢文学的背景を軸に、画工が「非人情」の旅を経て「憐れ」の成就に至るまでの思想を網羅的にまとめたガイドです。
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第十六回:第十二章 芸術家の「態度」と木瓜の悟り|非人情の極致と「憐れ」の予感

『草枕』第12章。画工は木瓜の花を見つめ「愚にして悟ったもの」としての理想の姿を見出す。那美と元夫の密会を「画」として観察する非人情な視点。しかし那美の突然の告白と、従弟・久一への短刀の餞別が、物語を現実の悲劇へと引き戻す。
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草枕第14回解説|第10章 鏡ヶ池と屈原『離騒』、自然の平等観と憐れ

『草枕』第10章。鏡ヶ池で独り沈思する主人公の脳裏に浮かぶ屈原『離騒』の蘭と、自然の「無私」の境地。椿の落花に「妖女」を重ね、画の完成に欠かせない「憐れ」という情緒の発見。漢文学的知見から紐解く、非人情と写実の相克。
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草枕第13回解説|第9章のスウィンバーン引用と禅語「竹影払階塵不動」の真意

『草枕』第9章。那美と主人公の非人情な対話を解剖。余が日本語に訳して読み聞かせるスウィンバーンの詩「舳(とも)に行く女」の出典や、那美が口にする禅語「竹影払階」の意味を解説。
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草枕第10回|温泉の美学:白楽天とミレー、嫦娥に見る非人情

『草枕』第7章。温泉で自己を溶解させる主人公の美学を解剖。白楽天『長恨歌』の引用やミレー『オフェリヤ』への批評を通じ、漱石が描く「風流な土左衛門」と「裸体の気韻」の正体を読み解きます。東洋と西洋の美学が湯煙の中で交錯する瞬間。
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第九回:第六章の漢詩全釈(後編)|「画にできない情」を詠む推敲の心理

夏目漱石『草枕』第六章の漢詩(五言十四句)を徹底解説。大漢和辞典に基づき平仄・押韻を分析。最初の6句がなぜ「画になる」のか、そこから「画にできない情」を求めていかに推敲されたのか、漱石の創作心理を読み解きます。
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第九回:第六章の漢詩全釈|画を超え、音を超えた「ムード」の正体

夏目漱石『草枕』第六章の漢詩を徹底解説。最初の6句がなぜ「画になる」のか、そこから「画にできない情」を求めていかに推敲されたのか、漱石の創作心理を読み解きます。
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『草枕』と文人画の精神|「心眼」に映る五彩の絢爛

夏目漱石『草枕』の知的な格闘を詳説する連載第2回。冒頭の名文に隠された荘子、蘇軾、陶淵明らの中国古典の原文と対訳を徹底解説します。「霊台方寸」「丹青」「悠然」といった漢語レトリックの深層を知り、漱石が到達した「非人情」の芸術観を紐解きます。
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夏目漱石と漢文学の深層|『草枕』に秘められた「非人情」と「則天去私」の正体

夏目漱石の『草枕』冒頭に込められた「非人情」の意味を解説。幼少期から漢学を修めた漱石が、中国の詩人・陶淵明の思想をいかに「心の処方箋」へと昇華させたのか。現実の生きづらさを解消し、人生を一枚の画として眺めるための東洋的教養の深層に迫ります。
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夏目漱石と漢文学の深い絆|『草枕』に流れる陶淵明の精神と「非人情」の極意

夏目漱石の『草枕』冒頭に込められた「非人情」の意味を解説します。幼少期から漢学を修めた漱石が、陶淵明の思想をいかに「心の処方箋」として昇華させたのか。現実の生きづらさを解消するヒントを、東洋美学の視点から紐解く初心者向けガイドです。