【第17章解体】暦のアノマリーは「消えた」のか「形を変えた」のか――1月効果・9月効果・曜日効果の136年実証データを読み解く

デスクの上に置かれた防災ヘルメットと『SURVIVAL INVESTING』というタイトルの分厚い投資本。背景には株価チャートが表示されたモニターがあり、震災後の生活を守る「資産防災」のイメージを表現している。 資産防災

【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品・投資行動を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。

ジェレミー・シーゲル著『株式投資(Stocks for the Long Run)』第6版 第17章のテーマは「暦のアノマリー」だ。何曜日か、何月かだけを基準に市場に勝てるとしたら確かに馬鹿げている。しかし著者は136年分のデータを検証し、一部のアノマリーは消滅し、一部は逆方向に動き、一部は依然として強いという驚くべき結果を示した。本稿では原文に忠実に整理したうえで、これまでの評価軸に沿って検証する。


【抽出】第6版 第17章の核心的ロジック

A. 暦のアノマリーとは何か、そしてなぜ消えるのか

著者はまずアノマリーの定義を整理する。アノマリーとは「普通に期待されるものと矛盾する何か」だ。何曜日か何月かだけを基準に市場に勝てるとしたら馬鹿げているように思えるが、最近の研究によれば株式市場全体または特定の株式が特に高くなると予測できる時期があることが明らかになった。

著者は1994年の本書初版でも暦のアノマリーを紹介したが、それを学んで行動する投資家が増えるにつれてアノマリーのすべてではないにしろ大部分が消えるように株価が調整される可能性があると述べていた。第6版では1994年以降のデータを加えてアノマリーが存続しているかどうかを検証した。結果は「いくつかのアノマリーは弱くなって逆の効果を持つものさえあったが、他は強いままだった」という驚くべきものだった。

B. 1月効果:発見から消滅まで

1月に小型株のリターンが大型株を大幅に上回る現象は「1月効果」と呼ばれる。これは1980年代初めにドナルド・ケイムがシカゴ大学の大学院生のときに行った研究に基づいて発見した。著者はこれを「予測可能な値動きのパターンはないと主張する効率的市場仮説に異を唱えた最初の重要な発見」と位置づけている。

その規模は大きかった。1925年から2021年までの期間、S&P500の1月の平均リターンは1.29%であるのに対し、小型株の平均リターンは4.93%だった。差は3.64ポイントだ。

表17-1が示す実践的な意味は顕著だ。1926年から2021年まで、1月に小型株・残り11カ月にS&P500を保有すれば年率13.8%と、S&P500バイ&ホールドの10.1%を年に約4ポイント近く上回る。逆に2月から12月は小型株・1月はS&P500を保有すると年率7.7%と、S&P500を年に2ポイント以上下回る。しかし1995年以降は1月効果が消え、S&P500+1月の小型株が10.0%、小型株+1月のS&P500が9.8%とほぼ同水準になっている。

著者は大恐慌時の1月効果も紹介している。1929年8月から1932年夏までの間に小型株がその価値を90%以上失ったときでも、1月の小型株は1930年に13%、1931年に21%、1932年に10%の月次リターンを記録した。12月末に小型株を購入し1月末に売却して残りの11カ月を現金で保有していれば、史上最悪の株価暴落期に資産を50%増やすことができた。なお日本の1月効果は米国より大きく、年率換算7.2%だった。

1月効果はなぜ消えたか。 著者は「1月効果が消えても驚くことではない」と述べる。小型株が1月に高騰することをファンドマネジャーが知っているなら、12月またはそれ以前にこれらの株を購入するはずだ。こうして1月効果に反応する動きが連なっていくと株価は年を通じて平準化され、1月効果は消滅する。おそらく1月効果に関する宣伝によって投資家がアノマリーから利益を得ようとした結果、市場からこの効果が消滅したのだと著者は述べている。

1月効果の原因仮説。 個人投資家は小型株を相対的に多く保有しており、機関投資家と違って節税目的で12月に値下がりした小型株を売却しやすい。この売りが12月の下げ圧力になり、売りが終わった後の1月に価格が反転するというのが主要な仮説だ。1913年の米国での所得税導入以前には1月効果が存在しなかったこと、納税年度が7月始まりのオーストラリアでは7月に小型株の異常な上昇がみられることがこの仮説を支持する。ただし、キャピタルゲイン税が存在しない国でも1月効果がみられるため税制だけが原因とはいえないと著者は述べている。

C. 1月の予測力

著者は「相場は1月と同じようにその年の残りも動く」という格言に実証的な根拠があるかを検証している。

表17-2によれば、1928年から2021年までの間で1月リターンがマイナスになったとき残り11カ月の平均リターンは0.35%で、1月リターンがプラスだった場合の0.74%の半分以下だった。1月マイナスは36回あり残りの期間もマイナスとなったのは3分の1以上(13回)だが、1月プラスは58回あり残りの期間でマイナスとなったのは約22%(13回)にすぎない。

しかしこの予測力も1995年以降は弱まっている。1928〜1994年では1月マイナスは凶兆だったが、1995〜2021年では1月マイナスが12回あっても残り11カ月もマイナスになったのは3回だけだった。

D. 月別のリターン:4月最強・9月最悪

図17-1が示す通り、4月はダウ平均とS&P500の両方にとって最高の月で、この効果は時とともに強くなっている。9月は最悪の月で、11月と12月は良い月だ。7月は引き続き好調だが「5月に売り逃げろ」という言葉には一定の実証的な根拠がある。著者は「市場のすべての利益は10月から4月に実現しており、夏のリターンが良くても大部分が秋の下降気流によって吹き飛んでいる」と述べている。

E. 9月効果:最も持続する季節のアノマリー

著者は9月効果を特に詳細に論じている。9月は米国でも他の国でも1年のうちで群を抜いて悪い月で、配当再投資を含めても唯一リターンがマイナスとなる。

図17-2が示す通り、MSCIグローバル・キャピタル・マーケット指数がカバーしている22カ国のうち21カ国で9月のリターンはマイナスだった。

図17-3の米国データは目を見張るほどだ。1885年にダウ平均に投資した1ドルは2021年末には1428ドルになっている(配当除く)。しかし9月を除いて残りの月に株式を保有し続けていれば2021年末には6167ドルになっただろう。逆に1885年以降9月にだけダウ平均に投資した1ドルはわずか23セントになってしまう。

著者は9月効果が緩やかになったが依然として確認されると述べている。本書初版が出版された1994年以降も21カ国のうち18カ国で依然として9月のリターンはマイナスとなっている。ただし、初版を読んだトレーダーが9月の下落から利益を得ようとした結果、9月ではなく8月が最悪の月になってしまったという皮肉な現象も指摘している。

9月効果の理由仮説。 冬が近づき急速に日が短くなるという憂鬱な雰囲気との関連、および投資家が夏休みのレジャー資金を支払うために株式を売却する(あるいは新しい株式購入を控える)という行動仮説が示されている。ただし9月に春が始まるオーストラリアやニュージーランドでも株価が低迷するため「日照時間説」は完全には成立しないと著者は述べている。

F. その他の時節性のリターン(表17-3)

著者は136年分の日次リターンデータを表17-3として整理している。

クリスマスから新年までの期間の日次リターンは過去136年の平均で通常の10倍だ。月の前半(前月の最終取引日から当月の14日目まで)のダウ平均の上昇率は月の後半のほぼ3倍で、1995年以降この前半のアウトパフォーマンスは増大している。このアウトパフォーマンスは配当を含めるとさらに強化される(ダウ平均構成銘柄の約3分の2が月の前半に配当を払っているため)。

祝日前日のリターンも顕著だ。7月4日・クリスマス・1月1日といった祝日の前日のリターンは平均すると日次ベースの平均リターンの12倍だ。ただしこのうち年末最終営業日のリターンは1995年以降に大幅なプラスから紛れもないマイナスへと変わった。著者はこれを株価先物指数やETF・他のカスタマイズされたヘッジ商品のポジションを相殺するために年末に自動的に実行される多数の「売り注文」が原因だろうと説明している。一方でこの下落圧力は翌年最初の取引日に解消されることが多く、1995年以降は年初の大幅な上昇につながっている。

月の前半に強い上昇がある理由として著者は、給与所得者が月初に給与の一部を自動的に株式へ直接投資した資金流入との関連を指摘している。16日にも上昇があるのは月に2回給与が支払われる給与所得者の投資によるもので、この効果は年々強まっている。

G. 曜日効果:月曜と金曜の大逆転

月曜日は過去136年にわたり株式市場にとって1週間のうちで最悪の曜日で、リターンは圧倒的にマイナスだった(1885〜2021年全期間のマイナス0.0831%)。かつて金曜日は日次平均の約3倍ものリターンを生み出す1週間で最高の曜日だった。

しかし1995年以降、金曜日は最高の日から最悪の日に、月曜日は最悪の日から火曜日にわずかに及ばない2番目に良い日(プラス0.0561%)へと逆転した。著者はこの変化を、週末のポジションをヘッジしようと金曜の終値か終値に近いところで買いポジションを手仕舞う株式トレーダーが増えたためと説明している。月曜日が悪いと知れば金曜に売り、月曜日にポジションをとり直すため、金曜のリターンがマイナスになり月曜のリターンが上がる。著者は「よく知られたアノマリーは市場で裁定されることが多くなる」と述べている。

H. 結論

著者の結論は明確だ。暦に関連するリターンのパターンは常に起こるものではなく、投資家がこれらパターンに気づくにつれて多くは変動が緩やかになるかまったく起こらなくなる。1月効果は過去20年間でほとんどなくなった。年末最終営業日と月曜・金曜のリターンは正反対方向に動くようになった。9月効果は緩やかになったがリターンはまだマイナスだ。月前半のリターン拡大と後半の低迷というアノマリーは実際には強くなっている。

これらのアノマリーから利益を得ようとすれば取引コストがかかり(非課税ファンドでなければ)課税される利益も実現する。それでもすでに売買を決心してタイミングの選択に余裕があるのなら暦のアノマリーを考慮する価値はある。ただしこの取引を行う利点は徐々に縮小しており今後も続くと保証できないことは覚えておくべきだと著者は述べている。


【検証】第4版(2005年)から第6版(2025年)への差分分析

【4版(2005年)の状況】
「1月効果・9月効果・曜日効果・祝日前日効果などの暦のアノマリーが存在し、
 賢い投資家が活用すれば市場に勝てる可能性がある」
  ↓
【6版(2025年ベース)での現実】
1月効果は1995年以降ほぼ消滅。金曜日・月曜日効果は逆転。
年末最終営業日効果もプラスからマイナスへ逆転。
一方、9月効果・月前半効果・祝日前日効果は持続または強化。
  ↓
【シーゲルの対応】
「アノマリーの多くは知れわたるにつれて消滅または逆転した。
 それ自体が効率的市場仮説の帰結であり、残るアノマリーも
 取引コストや税コスト後には利用価値が薄れていく」
評価軸具体的象徴4版から6版への変質と分析
【改善・的中】「アノマリーは知れわたると消える」という自己言及的な予測の正確さ著者が1994年の初版で紹介した1月効果・金曜効果・年末効果は、その後まさに「宣伝によって投資家が利用しようとした結果」消滅または逆転した。これは著者が初版時点で予言していた通りの展開であり、効率的市場仮説の帰結として非常に正確な予測だった。
【修正・誤認】9月効果の持続性と「消えないアノマリー」の存在第4版では多くのアノマリーの活用可能性を相対的に肯定的に示していたが、第6版では「利点は徐々に縮小しており今後も続くと保証できない」という明確な警告に重点が移った。ただし9月効果は1994年以降も21カ国中18カ国で持続しており、「すべてのアノマリーは消える」という単純な結論は誤りだ。

【峻別】経済的必然 vs 時代的偶然

経済的必然(2050年でも再現可能性が相対的に高いもの)

  • 「知れわたったアノマリーは消える」という自己破壊的メカニズム: 超過リターンが存在すると知られたアノマリーに資金が集まり、それが裁定されてアノマリーを消滅させるという構造は効率的市場仮説の核心から導かれる必然だ。このメカニズム自体は2050年でも機能し続ける。
  • 給与支払いサイクルによる月初・月中の資金流入: 月初と16日前後の株価上昇が給与所得者の自動積立投資と関連しているとすれば、これは制度的な現金フローのパターンに基づく比較的安定した力だ。自動積立投資の普及が続く限り再現可能性が高い。

時代的偶然(特定の条件が重なった可能性があるもの)

  • 1月効果の消滅: ケイムの論文(1983年)以後、学術論文とメディアによって広く知れわたった結果として消滅した。このパターンは「情報の普及速度と市場参加者の学習速度」という時代的条件に依存している。
  • 9月効果の持続: なぜ9月効果が持続しているのかについて著者は明確な経済的説明を与えていない。「日照時間説」は南半球で反証され、「夏休み後の売り」説も完全ではない。原因不明のまま持続しているアノマリーは将来的に消滅する可能性も、偶然の数字の問題である可能性もある。
  • 年末最終営業日の逆転: 株価先物・ETF・カスタマイズされたヘッジ商品の普及という2000年代以降の金融工学的発展に依存した現象で、これらの商品がどう進化するかによって2050年には再び変化する可能性がある。

【批判】2050年への死角

① 9月効果の「原因不明」という最大の問題

著者が最も詳細に論じた9月効果は、「なぜ9月か」について説得力のある経済的説明がない。日照時間説は南半球で反証され、夏休み資金調達説は完全ではなく、著者自身も明確な原因を示せていない。原因不明のアノマリーを「まだ確認される」という理由だけで投資に活用することには根本的な疑問がある。1885年から2021年という136年間のデータで22カ国中21カ国でマイナスという数字は確かに印象的だが、それが偶然の一致なのか経済的必然なのかを区別できなければ再現性の保証はない。

② 取引コストと税コストが「実際の利益」を大幅に削減する

著者は結論部で「取引コストがかかり課税される利益を実現することになる」と述べているが、このコストを定量化した計算は本章では示されていない。たとえば9月に毎年株式を売却して翌月に買い直す戦略は、年1回の売買でも長期保有と比較してキャピタルゲイン税の繰り延べ効果を失うというコストがある。コスト後の純利益がどの程度残るかを示さずに「活用の余地がある」と述べることは実践的な投資判断としては不完全だ。

③ アノマリーの発見・普及・消滅サイクルの加速

2050年に向けてAI・機械学習によるパターン発見が高度化すれば、暦のアノマリーを含む市場の規則性は発見されるや否や自動的に裁定される速度が上がる。著者が「初版出版後に消えた」と述べた1月効果のサイクル(発見から消滅まで約10〜20年)は、2050年に向けてさらに短縮される可能性が高い。


【評価】第17章の評価軸

評価論点判断の根拠
【信】Core Theory「知れわたったアノマリーは消える(効率的市場仮説の帰結)」という自己破壊的メカニズムの正確な診断1月効果・金曜効果・年末効果が著者の初版出版後に消滅または逆転したという事実は、この診断の正確さを証明している。2050年でも「広く知られた超過リターンは裁定される」という原則は機能し続ける。
【疑】Variable9月効果の持続性と「月前半効果の強化」9月効果は1994年以降も21カ国中18カ国で持続しており無視できない実証的事実だ。しかし経済的説明が不十分なため、持続の根拠が弱い。月前半効果の強化も給与積立投資との関連は合理的だが、給与支払いサイクルの変化(月1回から月2回、さらにリアルタイム給与へ)によって変化する可能性がある。
【棄】Bias1月効果・曜日効果・年末効果を「今後も活用できる可能性がある」として投資戦略に取り込む試み著者自身が「1月効果は過去20年でほとんどなくなった」「年末・曜日効果は逆転した」と認めており、これらを将来の投資戦略に取り込むことは著者自身の理論と矛盾する。

まとめ

本に記述された事実と変遷

第17章の核心は「暦のアノマリーの多くは知れわたると消えるか逆転するが、9月効果や月前半効果のように持続するものもある。いずれにしても取引コストと税コストを考慮すれば実践的な利用価値は徐々に低下している」という結論だ。

主な数値を確認すると、1925〜2021年でS&P500の1月平均リターンは1.29%、小型株は4.93%(差3.64ポイント)。1926〜2021年でS&P500+1月の小型株リターン戦略は年率13.8%だが、1995〜2021年では10.0%とS&P500(10.4%)とほぼ同等になった。大恐慌時の1月効果:1930年13%・1931年21%・1932年10%の月次リターン、3年間で資産50%増。日本の1月効果は年率換算7.2%。1928〜2021年で1月マイナス時の残り平均リターンは0.35%、1月プラス時は0.74%。9月効果:22カ国中21カ国でマイナス、1994年以降も21カ国中18カ国でマイナス。1885年の1ドルが2021年に1428ドル(配当除く)だが9月除くと6167ドル、9月のみだと23セント。月前半の日次リターンは月後半の約3倍。祝日前日のリターンは日次平均の12倍。月曜日の1885〜2021年全期間リターンはマイナス0.0831%だが1995〜2021年はプラス0.0561%に転換。金曜日は1995年以降、最高の日から最悪の日へ逆転。年末最終営業日は1995年以降、大幅プラスから明確なマイナスへ逆転。

将来への持論と方針

著者の結論「すでに売買を決心してタイミングの選択に余裕があるのなら暦のアノマリーを考慮する価値はある。ただしこの利点は徐々に縮小しており今後も続くと保証できない」は正直な評価だ。

実践的な結論として本章が示すのは3点だ。第1に、知れわたったアノマリーは市場に裁定されるという原則は2050年でも有効だ。第2に、9月に株を持つことのコストは136年の実証データで明確であり、すでに売却を検討しているなら9月前に実行するという判断は一定の根拠を持つ。第3に、1月効果や金曜効果のように「知れわたった後に消えたアノマリー」を追いかけることは、最も無駄な投資行動の一つだ。

マーク・トウェインが皮肉を込めて言った「10月は株式投資に特に危険な月の1つで、他に危険な月は7月・1月・9月…(以下すべての月)」という言葉は、暦のアノマリーを追いかける行為の本質的な危うさを示している。最終的な結論は全章を読み終えてから出したい。

それでは。

※本記事は刊行時の記述と、著者自身による修正履歴の確認に基づいています。将来の投資環境についての記述は個人の見解であり、予測を保証するものではありません。

【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資は元本割れのリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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