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料理屋で切り干し大根のサラダが出てきたとき、最初は「煮物じゃないのか」と思いました。
食べてみると、シャキシャキした歯ごたえと、大根の甘みがしっかり残っている。煮てしまうと消えてしまうあの食感が、水で戻すだけで出てくる。それ以来、切り干し大根のサラダはわが家の定番になりました。
この食べ方、防災備蓄との相性が実はとてもいいです。
切り干し大根をサラダで食べる理由
避難所の食事で一番不足するのは野菜です。おにぎり、パン、カップ麺が続く中で、シャキシャキした食感のある食材はほぼ手に入りません。
切り干し大根は水で戻すだけで、生に近い食感が戻ります。火も調理器具も不要。水さえあれば使えるのは、災害時に大きな強みです。
栄養面でも備蓄食としての実力があります。乾燥させる過程でミネラルが凝縮されるため、カルシウムや鉄分の含有量は生の大根より格段に高くなります。加熱するとビタミンが失われますが、水戻しのままサラダにすれば熱に弱い栄養素も残ります。戻し汁にも栄養が溶け出しているので、和え物にして汁ごと食べるのが理にかなっています。
また、よく噛む必要がある食材なので、柔らかいものばかりになりがちな避難所の食事の中で、咀嚼の機会を作ってくれます。これは意外と気分転換になります。
ひとつだけ注意点を。水で戻す際は、飲める水を使うことが前提です。
断水時や給水車の水を使う場合も、飲料用として確認できたものを。
戻した後は時間を置かず、その場で食べ切るようにしてください。
産地で選ぶ切り干し大根
切り干し大根も産地によって風味が違います。道の駅をめぐるたびに気づいたことですが、育った土地の個性がちゃんと出ます。
▼田原産:有名ではないかもしれませんが、田原市は近隣でも野菜のおいしい産地として知られています。甘みが出やすい。
▼沿岸部産:海の近くで育つ大根は、ミネラルを含んだ土壌の影響か、風味が豊かです。
▼山間部産:標高の高い場所で育った大根は水分が少なく、乾燥させたときに味が濃くなります。食べ比べると違いがはっきりわかる。
好みで選んでいただければ。産地ごとの違いを試してみるのも楽しいです。
まとめ
切り干し大根は長らく「地味な煮物の食材」だと思っていましたが、サラダで食べるようになってから評価が変わりました。
水で戻してごまやポン酢と和えるだけで、立派な一品になります。日常的にそうやって食べていれば、避難所でも同じように使えます。火がなくても、調理器具がなくても。
備蓄食の中でも軽くてかさばらず、ローリングストックがしやすい食材です。産地違いでいくつか試してみるのをおすすめします。
それでは。


